わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

日野川に オシドリがいて 町おこし (鳥取県日野郡日野町根雨 水彩スケッチ)

2019年2月


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岡山駅発のJR伯備線特急「やくも」に乗り、鳥取県根雨駅で下車しました。鳥取県日野郡日野町のシンボルになっている野生のオシドリを観察するためです。列車からホームに降りると、青空の中に雪を頂いた大山(だいせん)の美しい姿がくっきり見えました。思わず「わあー!」と歓声。今日は、実は、オシドリの他にこの冬の大山が見えるかなと密かに期待していたのです。


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根雨駅に着いたのが正午前で、かなり空腹だったのですが、駅から歩いて数分の場所にオシドリの観察小屋があるというので、まずそちらに向かいました。日野川伯備線鉄橋の下にその観察小屋はあって、地域の人たちが中で観光客の世話やオシドリの説明をされていました。オシドリは今日は約800羽いましたが、あいにく皆、川の向こう岸の方で泳いだり休んだりして、目ではよく見えません。朝と夕方には人が与える餌を求めてこちらの川岸に来るのだそうです。餌は古米が混じったどんぐり(古米がほとんどで、どんぐりがポツリポツリと頭をのぞかせている程度)。オシドリは、元々どんぐりを食べて生きている鳥なのだとか。全国のファンからどんぐりがこの日野町役場に送られて来ます。小屋の中には望遠鏡が2台セットしてあり、それを除くと可愛らしいオシドリの集団が草むらや枯れ木の中で押すな押すなとうごめいているのが見えました。

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 (販売していた地元の絵葉書より)
 
お世話をしている人の説明によると、11月頃にシベリアからこの日野川に飛来する頃は、オシドリはオスもメスも同じような目立たない地味な保護色なのですが、時間とともにオスの羽色が色鮮やかになり(生殖羽)、よく知られたあのオシドリの姿になるとのことでした。

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オシドリを見た後、出雲街道根雨宿の古い家並みを見て、近くのそば屋に入りました。
当時の面影をとどめる静かな店のたたずまい。美味しいそば。満足して店を後にし、さあどこを描こうか、と近くの橋や神社を歩きました。

帰りの列車まであまり時間が無いので、今日一番気に入った雪の大山を描くことにして、もとのJR根雨駅の方へ。今日持ってきたのは小さいSMサイズの水彩紙です。時間に限りがある時に旅先でささっと描くのも大事です。

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ウオーターフォード水彩紙 SMサイズ
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:1時間