わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

新春の 逆光に映える 小学校 (岡山県岡山市北区)

2018年1月


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全国的な寒波で岡山も寒い日が続き、しばらくどこにもスケッチに出かけられませんでした。今日はやっとその寒波が通り過ぎたようです。明け方は氷点下で、いつもの散歩道から見える田んぼの水が凍っていました。今日は昼間10℃まで気温が上がるという天気予報だったので、朝9時半に自転車に乗って、自宅から10分ほどの顕本寺(けんぽんじ)に来ました。今日は顕本寺から見える桃丘小学校を描きました。天候は晴れ時々曇りで、風はなく、スケッチ日和でした。


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私は昨年この小学校で地域ボランティアをしました。6年生の総合学習の時間に、学校新聞作りを手伝ったり、地域のハザードマップ作りを手伝ったりしました。夏休みには6年生が解いた算数の問題の採点もしました。11月の地域ハザードマップ作りの活動の時には、ちょうど以前から毎年この時期に行っている大学の非常勤の講義と重なり(幸い、曜日はずれました)、大学生と小学生を同時進行で教えるという得難い経験もしました。
 
小学生は6年生30名ほどです。小学校6年生はまだ幼さが残っていて、教室内は自由で活発な雰囲気です。男子も女子も話し合いの時など、すぐに口げんかになるぐらいエネルギーに満ちあふれています。子供たちの夢も、この時期いろいろ雑多です。6年生を一人ひとり見ていると、とても純粋で、このまま明るく元気で、すくすく育って、是非自分の夢をかなえて欲しいと強く思います。そしてこのかわいらしい子供達が6年もすると、大学1年生の年齢になって、大人の仲間入りをすると思うと、とても不思議な気がします。
 
一方、大学で講義をしたのは、理系の1年生と2年生50名ほどでした。将来の進路希望はほとんどが国家公務員(中には霞が関希望の人もいます)、地方公務員(県庁、市役所)、一般企業です。他に研究者を目指す人もいますし、医学部生で医師になる人もいました。
私が目にする大学生は一般に大人しく(教員は学生にもっと活発になってほしいと希望しているのですが)、ある意味で理性的に自分をコントロールしています。多分、中学・高校・そしてその間の受験競争という人生前半の最大の激動期を経て自分の力を知り、世間を少し理解し、人間が大きく成長してきたのでしょう。
 
小学生は、卒業すると、中学・高校とある意味で人生最初の「試練」が待っています。家庭環境によって、経済的理由から初めから希望の中学・高校・大学に行けない子供も多いわけですが(日本の子どもの貧困率16%)、これは何とかしないといけない日本の重要課題です。一方、大学生も将来、幾つかの『試練』を乗り越えなければなりません。今はまだ繊細で多感な若者です。実社会に出ると彼らを取り巻く環境に厳しさが増します。人生というのは、とても楽しいものですが、時に降りかかる「試練」を乗り越える気力と体力がいります。楽観的な気分で、試練を一つ一つ乗り越えていくうちに、自然に図太い「人間力」がつくんでしょうね。


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アルシュ水彩紙 粗目 F
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:2時間