わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

「三丁目の 夕日」のロケ地は 3丁目! (岡山県岡山市東区西大寺 五福通り)

2018年4月

イメージ 1

 
グループのスケッチで、映画「Always 三丁目の夕日」のロケ地として有名な岡山市西大寺地区に来ました。今日の天気予報は曇りのち雨。朝起きると、果たしてスケッチができるかどうか微妙な感じでしたが、バスを乗り継いで現地に着いてみると、意外にも明るい青空が上空に広がっていました。集合場所は西大寺の観音院。2月の寒い時期に、裸で宝木(しんぎ)を奪い合うあの有名な「西大寺はだか祭」が行われる場所です。今日のスケッチ参加者は、今回初めて参加する3人を含めて13人でした。皆それぞれ観音院や近くの五福通りに移動してスケッチ開始です。

イメージ 2

 
私は「Always 三丁目の夕日」のロケ地となった観音院近くの五福通りを描きました。「Always 三丁目の夕日」は昭和33年の東京下町の人々の生活を描いたほのぼのとした情感あふれる映画です。後で分かったのですが、この西大寺五福通りがある場所の住所は、岡山市東区西大寺中3丁目。つまり、ここは実際にも「三丁目」なのでした。昭和レトロの雰囲気を色濃く残すこの通りは、観光シーズンの週末なのに余り訪れる人はなく、とても静かでした。観光客でごった返す通りよりこのようにひっそりとたたずんでいる通りのほうが雰囲気があっていいです。岡山県では他に倉敷市の玉島地区と藤戸寺の近くの藤戸饅頭店がこの映画のロケに使われたようですが、これらの場所も観光客は普段それほど多くなく、落ち着いた静かな雰囲気の場所です。映画のロケ地には、撮影の都合上、普段観光客で混み合っていない静かな所が選ばれるのかもしれません。

イメージ 3

 
今日のスケッチの間、近所の人が数人わざわざ絵を見に来て下さいました。特に高齢者の二人の人が熱心でした。その方たちの話では、この古い町並みの景観維持にはとてもお金がかかり、新築の家を建てるよりずっと大変なのだそうです。瓦一枚替えるのでも今あるものと同じものを特注するわけで、それは大変だろうと容易に想像できます。「町の姿がどんどん変わっていっているので、沢山絵を描いて記録を残して欲しい」と二人から注文がでました。この西大寺の五福通り、注文されなくても、自分から何度でも訪れて描きたくなるほど大きな魅力をもっています。

イメージ 4

 
せっかく映画のロケで有名になったのだから、町内でもっと宣伝してそれらしい雰囲気を作ったら、という気もします。例えば、昭和30年や40年代に日本の各地を走っていたダイハツミゼット、ハイゼットマツダオート三輪、スバル360、トヨタ・パブリカなどのクラシック・カーがそれとなく通りに駐めてあったりすると、皆きっと大喜びすると思うのですが・・・・。それともそんな無理をしないで時代の流れのなかで自然体でいるのがいいのでしょうか。こういうユニークな町の景観の保存をどうするか、当然地元の人達は知恵を絞っていると思いますが、再開発ではなく、この静かな五福通りの昭和30年代の雰囲気を是非このまま残したいと思う人は多いはずです(多分ほとんど全員でしょう)。何とかならないですかね。


イメージ 5

 
 
アルシュ水彩紙 粗目 F10
青墨筆ペン
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分