わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

こんな本読んだことありますか? 「Z会小学生わくわくワーク 6年生総復習&中学さきどり編」(Z会)

2019年7月27日
 
昨日から地域の小学校にボランティアで出かけています。算数の夏休み特別基礎演習で、六年生の分数の掛け算・割り算問題のプリント採点を手伝っています。6年生の希望者は15人ほどです。この子たちは、昨年5年生の時にも担当したので、2年続きとなります。みんな昨年より一回り成長した感じがしましたが、あどけなさもまだ残っています。これが小学校を卒業して中学に入学すると、びっくりするほど大人びて来ます。
 
算数の基礎演習は45分間なのですが、なかなか集中がきかない生徒がいて、ぼんやり友達の様子を眺めたり外を見たりして気持ちが問題に向かないようです。一方で、どんどん問題を解いて時間いっぱいまで頑張る子もいます。この時期は、競争ではなくて自分のペースで納得のいくまでやることが大事です。算数はゲーム感覚で楽しみながらやれる科目です。
 
一方、私立中学受験用の算数の問題には、大人も手こずるような難解なものがあります。しかし、沢山の問題を解いて出題のパターンを知ることができれば、普通の小学生でも解けるはずです。小中学校の段階で「勉強する」ということは、「沢山の問題を解いて問題のパターンに慣れる」ということです。私も子供の頃はそれが分からなくて苦労しました。「Z会小学生わくわくワーク6年生」を見てみると、今、意欲的な小学生たちがどんな勉強をしているのかがわかります。もう中学を先取りした勉強をしているのですね。この冊子の問題は国語も算数も理科も社会もどれも良問で、これを解くのはとても面白い。大人でも楽しめます。


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私の場合、小学5年生でNHKラジオ基礎英語を聴き始めたのが唯一の中学先取り勉強でした。おかげで中学に入学した時の入門英語にはあまり抵抗はありませんでした。クラスの同級生の中には、小学校4年で中学2年の数学をやっている友達がいました。そのK君はクラスの中で飛び抜けた秀才で、毎月「子供の科学」(誠文堂新光社)という雑誌を読み、モーターと電池を使っていろいろな動くおもちゃを自作し、算数と理科に抜群の学力がありました。当時誰も彼の学力にかなう人はいませんでした。予想通り彼はその後も学力を伸ばし、東大工学部から航空機製造会社に就職し、航空機設計分野のリーダーになりました。
 
しかし、K君のような人はかなり特別な例で、基本的に小学生に大事なのはその学年の授業をしっかりこなすことでしょう。我々ボランティアの仕事は、落ちこぼれる生徒がないように算数の基礎をあたたかく指導することです。小学校と中学校の授業内容が分かれば人生を生きていくのに全く問題はありません。教育が人生を拓きます。これは間違いありません。小中学校では親や地域の支援が必要です。義務教育でつまずかないように、子どもたちの力になって地域に貢献するのが我々の大きな生きがいになります。