わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

年忘れ 朝から胃カメラ 一気飲み

2015年12月29日

今日は、今年最後の気がかりな行事、「人間ドック」に行きました。実は今回初めて胃カメラ検査をすることになったので、やや緊張していました。前回、去年の人間ドックで、いつものバリウムを飲んでX線で胃の透視する検査をした結果、慢性胃炎気味でやや胃壁が薄くなってきているという結果がでました。医師からは、今年は胃カメラで詳しく検査し同時に血液検査でピロリ菌の有無も調べましょうとの指示があったので、それに従いました。

 

いつも行く倉敷中央病院の人間ドックのセンターで受付を済ませると、検査着に着替えないで私服のままで血液採取、胸部X線写真、腹部超音波、心電図の検査がありました。それからセンターの玄関前に4人ずつ集合してタクシーに相乗りしてすぐ近くの倉敷中央病院本館の検査室に向かいました。

 

検査室に着くと受付があり、ロッカーに荷物を預け、それから一人ひとり待機室の椅子に座ってまずコップ一杯の液体を飲みました。これは胃の中の泡などを消すためだそうです。昨晩から何も食べていないのに、胃の中では泡立っているんですね。それから椅子が後ろに倒れて、看護師さんが口の中に喉の麻酔薬である「どろどろの液体」を流し込んでくれました。飲み込まずに3分間じっと待ちます。3分間はカップ麺の「蒸らし時間」と同じです。舌先から喉の奥まで麻酔が効いてきます。それからその麻酔液をぐっと飲み込みます。これで食道もじわじわ麻酔が効いてくるのがわかります。舌がしびれているので看護師さんの質問(氏名、生年月日)にうまく答えられません。

 

それからいよいよ検査室に誘導されました。モニターや検査機械が並んだ部屋のベッドに横になり、看護師さんから体の左側を下にするように言われます。看護師さんは緊張を解くようにいろいろ声をかけ、顎の向きや手の位置をやさしく指示してくれます。検査をしてくださったのは若い女医さんでした。少しホッとしました。「よろしくお願いします」と私。「じゃあ行きますよ」と女医さん。マウスピースをはめて大きく口をあけた私の喉元を胃カメラが通っていきます。正確に言うとカメラが先端についたファイバースコープです。ちょっと見たところ、先が光った太い棒のようです。カメラが入る時に少し吐き気を催しますが、そんなことはお構いなしにドンドンカメラが入ります。よく「胃カメラを飲む」と言うので、小さなカメラを自力で飲み込むのかと思ったらそうではありません。もう有無を言わさずグイグイとファイバースコープが胃に押しこまれます。なので、ちょうど鮎が串刺しになったような感じと思えばいいと思います。「まな板の鯉」ならぬ「まな板の鮎」ですね。口からグニャグニャ曲がる串がお腹の中に入っていく感じです。しかし痛みは全く感じませんでした。「ちょっと下までいきますよ」という女医さんの声に「わわわ!」と思ったのですが、緊張したのはその時ぐらいで、やがてフィバースコープが抜かれ、よだれがあふれた口元をティッシュで拭って、検査はあっけなく終わりました。検査中背中をさすってくださった看護師さんの手が大変有り難く感じられました。「空気がお腹の中にたくさん入っていますから、ゲップやおならはしっかり出してください」と最後に看護師さんから指示がありました。確かにその後、ゲップもよく出ましたし、トイレにも何度も行きました。

 

最後に受付に行くと「今日はもう精密検査はありませんので、これでおしまいです」と言われました。ああよかった、とホッとしました。結果の通知は1ヶ月後なのですが、多分胃がんなど差し迫った異常はないのだと思います。ピロリ菌の検査結果も後日通知ということでした。

 

以前に大腸の内視鏡検査も受けたことがあるので、体の下(肛門)からと上(口)からと2度内視鏡検査を受けたことになります。歳をとるというのは、こんな検査もあって、なかなか辛いものですね。しかし、今回もし何も異常が無ければ、「とにかくあと1年は元気に動きまわってもいい」という保証をもらったようなものなので、やはり嬉しいです。



イメージ 1

 
イメージ 2


帰宅後、夕方に自転車で自宅の近くの道を走りました。冬の夕焼けがきれいでした。今年もあとわずかで暮れようとしています。2015年が病気や怪我の心配がなく無事すぎていくことに感謝したいと思います。



イメージ 3