わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

バス揺れて 床に散らばる 筆哀れ  岡山市中区 曹源寺水彩スケッチ

2015年11月
 

今日は先日の作品展以来、初めてのスケッチの日です。作品展で疲れたわけでもないのでしょうが、今日は出だしからいきなりトラブルでした。自宅から乗ったバス。途中で運転手さんが急ブレーキを踏んだ途端、座席の横に置いていた水彩の道具入れ(袋)が開いて、床に筆やら水入れやらが散乱。近くの乗客の人達に謝りながら床をはって大急ぎで回収しました。やれやれ。自分の車で行かない時はこんなハプニングが起きるのですが、それもまた思い出となります。


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岡山駅でバスを乗り継いて曹源寺前へ。バスの運行は10分に1本なので、待ち時間はわずかでした。今度は袋の口をしっかりしばって、同じ間違いを繰り返さないように注意しました。曹源寺へ来るのは多分40年ぶりです。40年前に来た時は夜に近い夕方だったので、お寺をしっかり見ることは出来ませんでした。久しぶりにやってきて、お寺の建物と広い境内が素晴らしいので感動しました。ここは臨済宗のお寺で、禅の修行に多くの外国人がやってくるので昔から有名です。確かに、境内を歩いているのは作務衣を着た外国人の男女で、お互いに英語で話をしています。不思議なインターナショナルな空間です。修行僧が寝泊まりする宿坊の横を通りましたが、至ってシンプルな作りです。ここで夏も冬も寝るのかと思うと、これはやっぱり「修行だなあ」と納得します。トイレや水道を借りたのですが、これもシンプル。トイレは恐らく汲み取り式なのだと思います。流れて行った先が見えないので、しかと確認はできないのですが。

 
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今日は曹源寺の正面からスケッチしました。アルシュ水彩紙のF4サイズ・荒目です。普段あまり使わない紙です。何となく今日はラングトン水彩紙F6見開きで描く気分にならなくて、アルシュ紙を取り出して、イーゼルに紙をのせて座って「楽をして」描きました。やっぱり1週間の作品展で疲れたのでしょうね。秋の日差しの中で紅葉が奇麗でした。それと、まとめて植えられた大きな蓮の葉も見事でした。朝は冷えたのですが、昼間は汗ばむぐらいの陽氣になりました。丁度木々の紅葉が進む条件が整っているようです。折角最高級のアルシュ水彩紙を使うので、私にしては珍しいのですが、色を濃い目にのせてみました。



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アルシュ水彩紙 F4 荒目

ペンテル筆ペン青墨

シュミンケ水彩絵の具

所要時間:2時間15分