わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

今日から読書週間 「本を読みたい!」と思わせてくれる本2冊

2015年10月27日

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秋の夜長、じっくり本を読める季節が来ました。私のおすすめの本が2冊あります。
 
「読書力」(齋藤 孝著、岩波新書
「文章の書き方」(辰濃和男著、岩波新書
 
どちらの本も私は10回以上読みました。この本を読むと本当に本が読みたくなります。私が何度も(少なくとも数回)読みなおしている本はいくつかありますが、この2冊の本は、その中の筆頭クラスです。これらの本との出会いは私にとってはまさに素晴らしい「出会い」でした。
 
「読書力」は気分が落ち込んだ時に読むと、不思議とやる気が回復します。「人間の幅を広げようと思ったら、こんな本は読んでおかないとだめだなあ」と思わせてくれる本です。読書の目標設定が具体的です。「自分をつくる―自己形成としての読書」、「自分を鍛える―読書はスポーツだ」、「自分を広げる―読書はコミュニケーションの基礎だ」と3つの大きな章から構成されています。そのどれも具体的で分かりやすくて説得力があります。斎藤さんに刺激されて、巻末にある文庫100選を一つずつ読みだした頃(十数年前。結構最近のことです)がなつかしいです。著者はこの他にも沢山の本を書いています。どれを読んでもやる気にさせられるのが不思議です。やはり教育の才能がある人なのですね。
 
「文章の書き方」は、文字通り文章の書き方の解説書なのですが、著者がその中で多数引用している本のひとつひとつがとても魅力的に感じられ、この本、この作者、是非読みたいな、と思わせてくれます。実は私は辰濃さんの本の大ファンです。辰濃さんは朝日新聞の「天声人語」を長く書いていた人で、その文章は分かりやすく、センスがあり、味わい深いものがあります。辰濃さんが書いた本で私が人に教えたくない(自分で独り占めしていたい)本が実はありまして、それは「ぼんやりの時間」(岩波新書)という本です。こちらの本は多分20回ぐらい読んだと思います。その「ぼんやりの時間」にもまた沢山の本の名前が出てきます。いずれ「ぼんやりの時間」がどれだけ私にインパクトを与えたかについては別の機会に書きたいと思います。
 
スケッチは、自然の中に自分を置いて気持ちを開放させる時間です。読書は、自分に生きるエネルギー、生きる糧を与えてくれます。そのどちらも私にとっては大事なものです。



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