わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

シスレー 「洪水」 模写

2015年8月25日

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台風15号の接近で岡山地方もかなり大荒れでした。今も時折激しい雨が降っています。今日はシスレーの「洪水」を模写しました。1872年に起きたセーヌ川の洪水を油絵で描いたものです。シスレーセーヌ川の洪水を題材に何度も絵を描いていて、1876年の洪水の際には6回(6枚)も絵を描いているそうです。
 
画集で本画の写真を見てみると、画面中央の木々も画面左の木立の木々も水の中から出ているのがわかります。特に画面左の木々は初め当然地面から生えていると思って下書きを描いていたのですが、これも水没していることに気が付きました。大雨が降った後の空の表情と水面に映った空や木々の姿がきれいです。広がりのある構図は私の好きな構図なので、楽しく1時間ほどで模写しました。
 
今日の水彩紙はウオーターフォード中目F4サイズ。前に一度使った紙の裏を使って描いています。模写にはこれでもいいと思います。何でも練習です。暑い日や寒い日、雨の日など野外スケッチに向かない日には好きな画家の絵の模写をすると勉強になります。絵の具はシュミンケの固形水彩絵具です。アルフレッド・シスレーは私の一番好きな画家の一人です。「光と空と水と木の画家」と呼ばれているそうです。この人は毎朝早く自宅をでて、現場でスケッチを続けました。この「現場主義」にも強く惹かれます。