わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

炎熱の 国会デモで 老い悟る (東京都中央区 銀座スケッチ)

2015年7月

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猛暑の7月最終日の金曜日。東京の砂防会館千代田区にあり、国会議事堂や議員会館首相官邸などが近い)で行われた「安全保障関連法に反対する学生と学者の共同行動」の集会に参加し、日比谷公園、国会議事堂前までデモをしました。砂防会館へは地下鉄銀座線の赤坂見附駅で下車し、徒歩5分ほどです。午後5時から30分行われた集会には、2000人収容の会場に入りきれないぐらい人が続々と集まりました。主催者の学者の会のメンバーや日本学術会議の元議長のアピールの後、東北大、神戸大、上智大などの学生さんたちが登壇して安保法案反対のアピール。午後6時からは同じ会場で、入れ替えで一般市民も参加した集会がありましたが、これも広い会場が一杯になりました。マスコミ・報道関係者も多数取材していました。

 

この集会のデモの参加者は4000人。「安全保障関連法案に反対する学者の会」が中心となり、それに賛同する学生や市民が加わりました。見たところ参加者の年齢は二極化していて、中高年の人たちと現役の若い大学生・大学院生が目立ちました。そして、女性の参加者が大変多いのが印象的でした。国会前は、安全保障法案に反対する他のグループや、沖縄の基地移設反対、原発反対などの市民グループも沢山集まっていて、その人達はほとんどが中高年。しかも女性が非常に多かったです。60年、70年の安保の時には学生だけが何か世間から浮き上がって一人で突っ走っていましたが、今回は大勢の一般市民が集会やデモに自主的に参加しているのが分かりました。

 
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国会正門前の歩道は市民と警備の警官とマスコミ関係者で埋め尽くされ、すごい熱気でした。猛暑の東京は夕方になり少し風が出てきましたが、暑さはそのまま。そして続々と集まる人の波で簡単に身動きさえ出来ない状態。午後7時から抗議のシュプレヒコールが始まると、熱気はますます高まり、暑さで着ているものが汗びっしょりに。私のそばには早稲田の教職員と学生さんたちが沢山いました。学生さん達は昔とちがってヘアスタイルや服装がきちんとしていて時代の変化を感じました。昔(今から50年ぐらいも前)はデモというと首にタオルを巻いて作業服みたいな野暮な服装の長髪学生が殆どでしたが、今はファッション誌から飛び出してきたような服装のかわいい女学生も沢山います。シュプレヒコールは「戦争反対」「集団的自衛権反対」「強行採決反対」「教え子を二度と戦場に送るな」などだったのですが、びっくりしたのは時々英語のシュプレヒコールが入って、それを中高年も若い人も大きな声で叫ぶ(叫ぶことができる)ことでした。英語のシュプレヒコールとはすごいです。この中にはだれでも知っている英語ではなくて結構むずかしい言葉が入っています。世の中ここまでグローバル化が進んでいるのでしょうか。


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今日は昼前に東京に着いて、午後早めに東銀座のホテルにチェックイン。ホテルで一休みしてホテルの窓から見える銀座のビルの景色をスケッチした後、腹ごしらえに築地の場外市場に行き、にぎり寿司の昼食。そして、コンビニでパンと水を沢山買い込んで、夕方のデモに備えました。途中トイレが心配でしたが、地下鉄の駅ですましたあとは最後までトイレに行く必要はありませんでした。とにかく暑くてすごい汗が出て、そちらに水分が取られたのだと思います。出来れば簡単なスケッチをしたいと、道具も持っていましたが、とてもスケッチなどできませんでした。夜8時になり、手持ちの2本のペットボトルの水が無くなり、体が疲れと暑さでフラフラになってきたので、私は早めに集会の人の渦を抜けて地下鉄の駅に向かいました。途中で抜けるのは体力に自信がない年寄りばかりで、若い人は熱心に残っていました。集会は夜9時半まで続いたようです。若い人たちの力と熱意が本当にすごいです。もう「時代」と「未来への期待」は若い人たちに受け継がれているとしみじみ感じました。