わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

「わあ似とる やばい」の言葉に 笑みこぼれ

2015年1月

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1月12日には、お正月のしめ飾りを焼く町内の「どんど焼き」がありました。朝10時に町内の広場に集まると、広場の真ん中に各家庭で使われた正月のしめ飾りが積まれて、さあこれから火を付けようというところでした。小学生の代表二人が大人の助けを借りて火を付けて、寒空の中、暖かい大きな炎が燃え上がりました。しめ飾りは可燃ごみで出すわけにはいかないし、かと言って、今は各家庭の庭でものを燃やすことは火災の心配とダイオキシンの発生が問題で出来ないし、まあ町内の「どんど焼き」で一緒に燃やしてもらうのが一番楽ですね。

 

「どんど焼」の火を囲みながら、町内の人と新年の挨拶をし、町内会の婦人会が用意したぜんざいをいただきました。「この前田舎に帰ったらなあ、もう人が少のうなって、どんど焼はせん、て言うとったわ」。町内の方のお話では、どんど焼というお正月の習慣も田舎では過疎化がすすみ、行われなくなった地域もでてきているようです。過疎化で日本の貴重な習慣・文化が失われるのは寂しいことです。


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その翌日、午後いつもの散歩道で農家をスケッチしました。丁度小学校の下校時間と重なり、子供たちが一人二人と、坂道を下りながらとろんとろん帰ってきます。そのうち男の子二人が、「絵を見ていいですか?」と話しかけてきました。「わあ、似とる似とる!」「やべえ!似とる!」と何とも可愛らしい言葉です。自分たちの家の辺りを描いているおっさんがいるのでびっくりしたのでしょう。「君たち何年生?」と聞くと、「3年生です」と元気な返事。「小学校でスケッチとかしない?」。「うーん、しません」。こんな楽しい会話をしました。女の子二人も通りかかってしばらく絵を見ていきました。この子達も3年生でした。


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そしてその次の日、いつものように朝7時過ぎに散歩に出ました。当日はちょっと家を出るのが遅れ、小学生たちはすでにずっと先をぞろぞろと集団登校で歩いていました。彼らに追いついて、「おはよう」と声をかけながら追い越そうとすると、「あ!昨日あそこで絵を描いとった人じゃ」「あの人が絵を描いとった」と20人ほどの子供の集団がわいわいがやがや話始めました。何とも可愛いい子供達です。できればこんな地域の子供達と一緒に楽しく地元の風景を描きたいものです。