わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

モネ 「アルジャントゥイユの鉄道橋」模写

201312
 
今日は午前中は気持ちの良い晴れ、午後から曇り、時々、通り雨が降って、それからまた晴れるという天気でした。日曜日なのに、野外にスケッチに出かける元気が出なくて、今日は部屋でモネの絵の模写をすることにしました。冬は寒いので、野外スケッチにはかなり気合が要ります。風邪をひいた後は、特にそうです。
 
モネは1870(日本の和暦では明治3)の夏に、妻カミーユとパリで結婚し、その翌年1871年から78年の間に、パリから列車で少し行ったところにあるアルジャントゥイユに住みました。モネが30歳になったばかりの頃です。蒸気機関車に引かれた列車は当時としては最先端の乗り物ですね。鉄道橋も多分誰でも描きたくなるモチーフです。

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実際にこの絵「アルジャントゥイユの鉄道橋」を模写してみると、多分日暮れなのだと思いますが、夕日に染まる空と、暗い川面の感じをだすのが難しかったです。この川はセーヌ川でしょうか。川がさざ波を立てて流れているのですが、それがうまく描けませんでした。
 
ところで、この場所、今から150年前のこの景色は、今でも残っているのでしょうか。ヨーロッパの町や村は古い昔の姿をよく保存しているので、この鉄道橋も意外と今でもそのまま残っているかもしれませんね。ヨーロッパは、イタリアをはじめとして多くの国で古い町並みをきちんと保存しています。古い文化や伝統的建造物を守ろうという市民の意識がすごく高いですね。イギリスやフランスでは、その田園風景が見事です。その点、日本は、古いものをどんどん壊していきます。10年ぶり位で久しぶりに知っている街(町)を訪れると、その変貌ぶりにびっくりしたりします。なんでもかんでもきれいに整えて近代的にすればいいというものではないと思うのですが……..。見事に美しい水田風景は日本の誇りですが、道路沿いにやたらと看板やのぼりがたっていると、美しい田園風景も台無しです。日本の美しい風景を、昔のままの姿で、なんとか次世代に残したいものです。