わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

水澄まし 1匹 10匹 20匹 (岡山市 備前一宮 吉備津彦神社スケッチ)

20136

 

瀬戸内地方は梅雨に入りました。 今日は午前中時々小雨が降りましたが、空は明るく、まだ本格的な雨のシーズンは先のようです。今日は岡山市備前一の宮 吉備津彦(きびつひこ)神社に来ました。この神社はいわゆる桃太郎伝説の桃太郎を祀っている神社です。この神社は私たちの住んでいる地域の氏神様で、お正月には決まってこの神社にお参りし、おみくじを引きます。ここのおみくじは実に遠慮のないおみくじで、大凶や凶も、逆に吉も大吉も、同じように出てきます。 しかも、不思議にそのおみくじの言っていることがよく当たります。なので、もっぱらこれを信じることにして、他の神社に行っておみくじを引き直したりはしません。


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夏は8月に御田植祭(おんたうえさい)というお祭りがあり、備中神楽が奉納されます。備前なのに備中神楽なのです。神楽は出雲や石見(いずれも今の島根県)のものが中国地方に広く広がったようです。御田植祭では、神社の周りに沢山の露店が出て、夜は田んぼ広がる漆黒の闇の中に花火が上がり、地元の高校生、中学生、小学生が浴衣で集まってきて、にぎやかで華やいだ雰囲気です。田舎では、夏まつりは、今も昔も、若者の大事な出会いの場になっています。
 

今日は、他の用事があったので、水彩ではなく、荷物にならない小さな水彩紙(ウオーターフォードSMサイズ)にファーバーカステル12色色鉛筆で色付けしました。この水彩紙は中目の水彩紙なのですが、色鉛筆だと紙の表面のざらざら感がはっきり出ます。色鉛筆画には本当は細目の水彩紙かケント紙がいいのかもしれません。まあ、何でも経験です。今日、吉備津彦神社を訪れる人は比較的多くて、若い外人の女性グループもいました。


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1時間ほどスケッチして、表の門から外へ出ると広い池に出ました。ボランティアでガイドをしている女性が池の中を眺めているので、「何かいますか?」と聞いたところ、「水澄ましは前にスイスイ行くけど、後ろ向きに動けるのかな、と思ってね」との返事。なるほど、池では水澄ましが水面を動き回っています。「いっぴき、二匹、三匹、………..わあ、沢山いますね!!」。この水澄ましたちの数の多さは、確かに季節が梅雨入りしたことを告げています。


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あとで、14年位前に吉備津彦神社の有名な灯篭を描いたことがあるのを思い出して、画集を引っ張り出してみました。この時は、画仙紙に水彩で描いています。今と変わらない描きかたをしているので、人間の個性って歳をとっても簡単には変わらないもんだな、としみじみ思いました。



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