わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ふるさとの 山に向かいて言うことなし (鳥取県米子市 皆生温泉・水鳥公園水彩スケッチ)

20131月 


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お正月に 母と義母をつれて 鳥取県米子市の皆生(かいけ)温泉に1泊しました。せめてもの親孝行にと冬の松葉ガニを食べるプランを4,5か月前から予約していました。年末から山陰地方は寒波に見舞われ雪。旅館に到着する頃には本降りになりました。すぐそばに日本海の荒波も見えます。早速冷えた体を温めようと、ゆっくり温泉につかります。ここの温泉は海中から湧き出ているので塩分を含む温泉です。


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いい気分で湯からあがり、いよいよ夕食の松葉ガニのフルコースです。ゆでガニ、むしガニ、焼きガニ、カニの刺身、カニの天ぷら、と次々に出てくるカニを みな無口になって黙々と食べます。普段食べられない松葉ガニなので、まさに一生に一度の経験 という感じですね。もうこれ以上食べられないと思ったころに さあこれでもかとばかりに カニの雑炊、もう死にそうです。昔は「兵糧攻め」と言って、敵の食糧を絶ち戦闘力を弱らせる戦法がありましたが、これは「逆兵糧攻め」。90歳近い年寄がいるので、ひょっとして、食べ過ぎて死んだりしないだろうか、とふと心配になるほどです。

 

こんな贅沢は普段はとても考えられないのですが、ここ皆生温泉弓ヶ浜半島の付け根に位置し、弓ヶ浜半島の先端にある境港(さかいみなと)で水揚げされる新鮮な松葉ガニが安くて食べられる土地なのです。山陰地方には有名な温泉が、西から玉造温泉(島根)皆生温泉(鳥取)三朝温泉(鳥取)、岩井温泉(鳥取)湯村温泉(兵庫)城崎温泉(兵庫)など、沢山ありますが、いずれも冬は松葉ガニが売り物です。

 

翌日は快晴。地元で有名な米子市の水鳥公園に行きました。ここは中海(なかうみ)に面し、冬には白鳥など多数の渡り鳥が飛来します。小さな子供づれの家族が沢山設置された望遠鏡で渡り鳥を見ながら歓声を上げていました。水面の鳥を見ていて、ふと目を上に向けると、正面になんと見事な伯耆(ほうき)富士。 青空の中に山全体が雪で覆われた大山(だいせん)がスクッと立っています。ここで再び歓声です。お正月にふさわしい見事な山の美しさ。


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水鳥公園を後にして米子市内に向かいましたが、大山がずーっと正面に見えて 本当にきれいでした。今年が素晴らしい1年になるよう みなで山に向かって祈りました。ふるさとの山はありがたきかな です。



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