わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

冬過ぎて 春来るらし 白雪の ごとく花散る 雨の香具山 (奈良県 明日香村 水彩スケッチ)

20131



イメージ 1

 

新年明けましておめでとうございます。

 

万葉集の中の 持統天皇が歌われた有名な一首、

「春過ぎて 夏来るらし 白妙の衣干したり 天の香具山」

をパロデイにしたタイトルをつけて、今年最初の「美しい日本発見の旅」を始めます。

春らしいスケッチを と思い、昨年の春にバススケッチに参加して描いた

奈良・明日香村・甘樫丘(あまがしのおか)からの水彩スケッチを載せてみました。


イメージ 2
 

この歌の舞台となったのは今の奈良県橿原(かしはら)市です。

大和三山の畝傍(うねび)山(199m)、香具山(152m)、耳成(みみなし)山(140m)がちょうど正三角形をなして、持統天皇のいた藤原京跡を取り囲んでいます。

 

ここは日本人にとって ある種 憧れの土地です。

この万葉集の歌は子供の時から何度も聞いて頭に入っていますね。

それで、本物の大和三山を丘の上から一望できるという甘樫丘バススケッチツアーに参加しました。

このツアー、さすがに大人気で、バスは満員でした。

 

時期は4月。

甘樫丘は桜が満開で、時々ぱらぱらと降る小雨と春風にのって、空に白い花びらが空に舞っていました。地面も桜の花びらで真っ白。まるで雪で一面に覆われたかのようです。そして、予想通り 畝傍山耳成山、香具山が綺麗に見えます。



イメージ 3

イメージ 4


これは本当に素晴らしい眺めです! 子供の頃から教科書等で習って名前を知っていた山々を生まれて初めてしっかりと目にした瞬間でした。

周囲の畑は春の黄色と黄緑色に覆われ、ところどころピンクの桜の花が見えます。天気はスケッチをするうちに次第に回復してきました。


イメージ 5

イメージ 6


明日香村には歩いて回る周遊コースが沢山あります。どれも23時間のコースです。レンタサイクルもあります。

日本の古代史の舞台ですので、ここには実際何度でも来たくなります。日本人の心のふるさととも言える大事な場所です。

 

また今年も 暖かくなったら、明日香村へスケッチに行きたいものです。


イメージ 7