わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

欄干を たたく秋雨(しゅうう)や 渡月橋 (京都府京都市 嵐山・渡月橋 水彩スケッチ)

201212月(201111月の風景スケッチより)

 

雨の中をバススケッチで京都の嵐山に行きました。みなさん楽しみにしていたのか、バスは満員。しかし、残念ながら朝から生憎の雨模様です。京都の嵐山のバス駐車場と昼食をとるレストランは並んでいて、雨の中、沢山の観光バス、観光客でごった返していました。まず、昼食ということで、レストランへ。係の人の案内で大きな座敷に導かれ、決められた場所で全員大急ぎで食事です。その食事が終わった後が大変。下駄箱に靴を入れているのですが、その下駄箱が長くて数が多くて、他の団体客の靴も多いので、さてどこに自分の靴を入れたのやら、さっぱり分かりません。ここでかなり疲れました。教訓の1。靴の中になにか他の人の靴と区別がつくハンカチとかちり紙とかを目立つものを詰めておくこと。食事を終えてさあスケッチですが、何しろ土砂降りの雨です。まず、土産物屋で雨傘を購入。京都らしい和風の大きな傘を買いました。そして、川を渡ってしばらくスケッチできそうな場所を探したのですが、この大雨では、落ち着いて描ける場所が見当たりません。仕方なく川岸の屋根つきの休憩所でスケッチブックを広げて、渡月橋の遠景を描きました。教訓の2。雨が降ったら無理せず、とにかく屋根の下でスケッチする。


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雨宿りで、次々と人がこの休憩所に入ってくるのですが、絵を見られてもはずかしいなどとは言っておれません。もう開きなおって描きました。雨が降っていて、画面が湿っているせいで、絵具がのりません。また、画面が全く乾かないので、次の色をのせると、色が濁ってきます。しかし、そのせいで雨の降った、かすんだ風景の感じがでました。雨だからとあきらめず、何でもやってみるものです。教訓3。雨の現場で描くと、本当の雨の雰囲気がでる。

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この日は、せっかく嵐山に来たのに、大雨に気を取られて、写真を撮ることを忘れていました。現場の写真もあとで役に立ちます。教訓の4。写真も忘れずに撮る。また、秋の日、雨にぬれると体が下からだんだん冷えてきます。教訓5。秋・冬のスケッチには雨用・防寒用ズボンが必須。

 
雨にかすむ京都の山、渡月橋を渡る傘また傘の列。雨で勢いを増した川の流れ。橋の向こうにちらほらと見える雨に濡れた紅葉。スケッチの下書き1時間半。着色1時間。たたきつける雨の中、苦労しましたが、いろいろと教訓に満ちた忘れられない1日となりました。

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