わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

西条の 酒蔵めぐり ここは安芸 (広島県東広島市 西条酒蔵通り 水彩スケッチ)

201211月(201110月の風景スケッチより)


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「あき」は「あき」でも、安芸の国です。安芸の西条は、酒造で有名です。JR東広島駅を出て東側すぐに酒蔵通りがあり、ここを中心に8社もの酒造会社が立ち並んでいます。しかも、それぞれの会社の規模が大きく、ここは一大酒造地帯を形成しています。毎年秋にこの酒蔵通りで西条酒祭りが開催されますが、今年2012年は106日、7日に開催され、24万人もの人が訪れたそうです。

 
私は、バススケッチでここを訪れました。東広島市には、広島大学の広大な新キャンパスがあります。広島大学は、ここに移転する前は広島市東千田町という市の中心部にあり、老朽化した建物が立ち並ぶかなり狭いキャンパスでした。思い切って山の中の田舎に引っ越しましたが、おかげで素晴らしい大学キャンパスになりました。ただし、難を言えば、やはり広島市内からかなり遠く、不便です。受験生はやはりこの辺りの事情に敏感で、移転当初、大学は受験性集めにかなり苦戦していると聞きました。今は大学周辺の町も大きくなり、かなり事情は改善されているのだと思います。

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さて、水彩スケッチは、かなり雲が低く怪しい天候の中で始まりました。余り天気ばかり気にしていても始まらないので、まず、ずうっと酒蔵通りを歩いてみて、これは、という場所を探します。天候のせいか、あまり観光客は多くなく、バススケッチの参加者は皆さん自由に道端や広場でスケッチを始めています。私は、かなり歩き回ったあと、賀茂鶴酒造の裏側に回って、その駐車場から建物を描きました。すでにここには先客があり、年配の女性が、家族に付き添われて座ってスケッチをされていました。ちょっとスケッチを見せて頂いたのですが、どこかのプロの画家さんのようで、なかなか手慣れたスケッチでした。でも、「難しくてよう描けないわあ」とため息をついておられましたが、いえ、さすがになかなかのもんでしたよ。

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その女性がスケッチをすぐに終わられたので、私はその場所をゆずってもらってスケッチ開始です。酒造会社の蔵造りの建物と赤レンガの煙突は、その組み合わせも素晴らしく、見事な建築美でした。夢中で描いていましたが、そのうち雨がポツリポツリ。気にせずそのまま着色開始。しかし、やがて雨は大降りになり、傘をさしてスケッチを続けましたが、最後は大変な土砂降りになり、ついに建物の陰に。そこで、雨をよけながら色を付けました。バススケッチではじめて体験した雨でしたが、雨の中でもスケッチが出来たということで、すこし自信ができました。スケッチが終わって、酒蔵通りを散策し、清酒の小瓶を自宅への土産に買いました。帰って自宅で夕食に一口飲んでみると、さすが、西条の酒です。すばらしいさわやかさ、コクと風味です。私は酒がダメな人間なので、日本酒の味をどうあらわしていいのか分かりませんが、そんな私にも酒のよさがわかりました。また、私より日本酒がいける私の家内や家内の母親は、西条の酒を絶賛していました。肝心の私の絵の方は、残念ながら、清酒ほどの評価は得られなかったようです。ただ、今回、空はうまく描けたのではないかと思いました。

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