草紅葉(くさもみじ)
2022年9月19日
「草紅葉にわかに増せし風の音」
台風14号が接近しています。昨晩から風が唸り声をあげて吹きはじめ、昨晩は窓のシャッターのガタガタする音でよく眠れませんでした。強風はまだこれからやって来て(現在午前10時過ぎ)、岡山県は夕方ごろが雨風のピークだそうです。これだけ長時間吹き荒れる台風は、確かにこれまで経験したことのないものです。
各地で停電が起きていて、ここでも停電の可能性があるので、今日は早めのブログ投稿となりました。
『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「草紅葉」を見てみました。
「紅葉といえば、ふつうは樹木の紅葉をいうが、草や水草も秋になると赤や黃に色づいてくる。近づいて見ると、それぞれにけっこう美しいものである。こまやかな感情に重ね合わせて詠まれる季語。」
「草紅葉」を季語とした句をひとつ。
「ひととゐることのたのしさ草紅葉」 行方克己
すなおな句です。この季語がぴったりです。