秋澄む
2022年8月26日
「秋澄むや眼下に見える里景色」
今日の季語は「秋澄む」。ネットの記事で「秋澄む」を見た。
「秋の澄んだ大気をいう。この時期、大陸上空の乾燥した冷たい空気が流れ込むため、遠くまで澄み渡る。目に映えるものだけでなく、ものの音も澄んで響くように感じられる。」
「秋澄む」は秋の季語だが、似たような言葉「空澄む」は季語ではないので、これを使って他の季語とともに空気の澄んだ情景を表すのも面白そうだ。
「秋澄む」と「空澄む」を使った句を調べた。
「秋澄みて一連なりの山の色」 高澤良一
「四万十川底の石まで秋澄める」 山本八重子
「柿紅葉焚くけむり立ち空澄めり」 水原秋桜子
第1句。秋になると遠くに見える山の色も青くくっきりと見えてくる。水彩スケッチをしていると山の色からも季節の変化を敏感に感じ取る。俳句も同じだ。第2句。四万十川の水も秋になると一層透明度が増すのだろう。空だけでなく川の中にまで秋澄めると表現したところがいい。第3句秋桜子の句。きれいだ。落ち葉を焚く畑から空まで視点が広がる。今日の句はどの句も遠近法がはたらく句だ。
今日は朝の散歩で見た近所の風景を(写真から)スケッチした。まだまだ残暑が厳しいが、それでも朝はかなり涼しくなってきた。
今日のスケッチ
アルシュ水彩紙 SM
鉛筆とシュミンケ固形水彩絵の具
今日は俳句ポスト初級(兼題は「夏の海」)の入選句の発表があり、幸い初級の優秀句に選ばれました。前回の投句1回目は初級入選でした。次は中級に挑戦したいと思います。
「夏海や砂丘に埋まる防砂林」