わたしの水彩スケッチと読書の旅

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英単語メモ – purse(ぱーす)と wallet(ウォレット)

2021年7月5日

 

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中学校の英語の時間に、「財布」として purseという英単語を習いました。それ以来、財布というとすぐにこの言葉が頭に浮かんできます。実際は小銭入れというイメージだと思います。女性用の小さなハンドバックという意味もあるようです。大学に行き、さらに社会に出る頃から、ようやくwallet (財布、札入れ)という言葉を知りましたが、中学生の時の「刷り込み」が強くて、海外に行ってもまずpurseが頭に浮かび、walletがなかなか口に出ません。

 

Advanced Favorite English-Japanese Dictionaryによると、

 

Purse [語源は皮, 袋]名詞

① (主に英) 財布、小銭入れ(通例女性用の止め金つきのもの, 札入れはwallet)

②(米)(女性用の)ハンドバッグ.

 

Wallet [語源は旅の食料を入れる袋]名詞

①(折りたたみ式の)札入れ, 財布.

②(革製・プラスチック製などの)書類入れ.

 

 

実際は、私達の時代には、小学校や中学校の生徒は小銭入れも持っていませんでした。持っているとしたら、母親にお使いを頼まれたときに小銭をズボンのポケットに入れる時ぐらい。中学時代は学校かえりに不良にゆすられる心配があったので、それが怖くて現金は持ちませんでした。実際、私の通った田舎町の中学校では、当時はゆすりやたかりが多くて、被害にあう同級生が多数いました。私も2回遭遇しましたが、幸い現金を持っていなかったので被害なし。どちらかというと遊びまくって楽しかった、しかし通学路に時々出没する不良が怖かった中学の3年間が過ぎて、高校で地元の進学校に進学すると、そんな恐怖から開放されました。Purse(小銭入れ)を持ち始めたのは高校生時代です。学校の帰りにはよく本屋に寄って参考書を買いました。しかしお金を使うのは本代だけと(家で)決められていました。

 

大学に進んでもまだpurse(小銭入れ)。家からの仕送りはわずかで、質素な生活でした。大学院からはこの仕送りもなくなり、奨学金と時々の家庭教師のアルバイトだけで生活しました。この状態が大学院が終わる27歳まで続きました。27歳で、運良く、通っていた大学の研究職に就職でき、その時、やっとwallet(財布、札入れ)を買いました。大学での初任給は4年で卒業して早々と企業に勤めている同級生に比べると「ええー!」と驚くほどの(少ない)額でした。

 

あれからもう45年。時代は大きく変わって、今や財布から現金を出すのではなく、スマホで支払いをする時代のようです。私のような高齢者は、まだスマホでの支払いは不安でできませんが、中国など海外に出かけたら、これが支払いの常識になっているのでしょうね。オリンピックで海外から来る選手たちは新型コロナの感染防止で東京での買い物はしないでしょうが、日本ではどの程度この支払いのシステムが整っているのでしょうか。少なくとも田舎ではまだまだです。

 

私は今は静かな年金生活。財布の中身を見て、レジでゆっくり100円、10円、1円を確かめながら支払う。いかにも年寄り臭いですが、ぼーっとしてpurseとwalletをなくさないよう気をつけて、無駄遣いしないように生きる毎日です。