わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

古いテレビが壊れ、新しいテレビが来た

2021年5月23日

 

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壊れたテレビ

 

14年前に買った小型テレビが映らなくなり、新しいテレビに買い替えました。14年前というのはちょうど福岡市に住んでいた家内の父母をわが家で世話をすると決心した時で、義父はその時83歳ぐらい。病気で体力が無くなり、ベッドで寝ている時間が多い状態でした。主に、義父の介護をしていた義母の気分転換に居間にテレビがあったほうがいいだろうとの判断で購入。それから2年ほどで義父は亡くなり、その後は義母がもっぱら一人でテレビを楽しんできました。

 

一方、私の母を引き取ったは5年ほど前。父が亡くなり、しばらく施設に一人で入っていましたが、その後わが家に来ました。それ以来2人の高齢の母の世話をすることになりました。現在母96歳、義母92歳。どちらも100歳まで頑張ってもらうのがわが家の大きな目標です。「二人のお母さんの面倒を見るなんて、表彰もんだわねえ」と近所の奥さんに言われますが、幸い二人共今のところ元気で、普通の生活支援だけでよく、介護の必要はありません。5年前に来た母のためにもベッドのそばに置く小型テレビを買いました。

 

テレビというのは考えてみると寿命が長い製品だと思います。うちの2人の母は、デイサービスに行かない日は、どちらもほぼ1日中テレビを見ています。我々もやがて親のようにテレビをみて1日過ごすようになるのかと思うと、ちょっとため息がでます。しかし、考えてみれば、私達の世代から下の世代は1日中仕事や趣味でパソコンやスマホの画面を見ているので、その意味では似たようなものです。テレビは故障すればすぐ買い換えればよいし、値段も結構安いのですが、パソコンやスマホは高価で、壊れると生活のあらゆる面がピンチになります。壊れる前にどんどんシステムが古くなって、ずっと使いたくても使えなくなるという不安もあります。今度壊れたテレビのように14年ももつということはまず考えられません。そして年間の維持費も相当大変です。

 

今回、新しいテレビは思い切って4Kのスマートテレビにしました。スマートテレビというのはインターネットにつないで、テレビでYouTubeの動画やアマゾンプライム・ビデオなどを楽しめるテレビです。すでに若い世代が一人ひとり普段パソコンやスマホでやっていることを、高齢の家族とも共有しようと思ってやってみました。テレビがインターネットに繋がるというのは、わが家では画期的なことです。この新しいテレビが壊れる頃には私も超高齢者になっていて、そろそろ体が壊れているのかもしれないなあ(あるいはテレビより先にあの世に行っているかな)、などと思いながら新しいテレビの画面を見ています。