わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

今は我慢して、じっとサナギ状態。次の脱皮を待つ。

2020年4月30日

 

コロナの影響で、日本の社会は目下、「活動停止」の状態です。その打撃は大きいのですが、これを機会に、社会の仕組みが大きく変化するかもしれません。テレワーク、テレビ会議、学校のウエブ授業、ウエブでの飲み会や集まり、ハンコ文化の見直し、最近言われ始めた学校の9月始業、AI(人工知能)ロボットの様々な生活場面への進出、医療改革などなど、次々と新しい流れが始まっています。

 

今回のコロナで私が感じたことの一つは、地域のチカラです。国・政府のコロナアヘの対応が後手後手にまわっている中で、中央の司令を待たずに次々と手を打つ地方自治体の首長の積極性が目につきます。東京都の小池知事を始め、大阪府、北海道、宮城県などの知事の言動が注目されています。

 

わが岡山県でも、伊原木隆太知事が一昨日は県下の高速道での県外車ドライバーの検温(これは、これに不満をもつ脅迫電話などが寄せられ急遽中止に)、昨日は高速道路のインターチェンジの閉鎖を道路管理会社に依頼するなど、県民の命を守る意思をはっきり示し、これらの行動は県民から好感をもって受け止められていると感じます。また、PCR検査の拡充や病院の対コロナ体制強化にも積極的に手を打っています。岡山市倉敷市総社市瀬戸内市などの岡山県南部の各市の市長も一昨年の西日本豪雨災害をはじめとする様々な問題への対応でなかなかの存在感を示しました。

 

今回のコロナや一昨年の西日本豪雨災害など、身近な危機に対して、自治体の首長がどれだけリーダーシップを取れるかで、その地域の安全・安心は決まってきます。国は概して対応が遅いです。こんな時、地域住民は国よりも危機意識が強い県知事や市町村長に期待しています。県や市には、たとえ何か小さな失敗があって批判を受けても、ひるまず、先手先手で施策を打って欲しいものです。

 

我々一般庶民はひたすら家にこもっていますが、その御蔭で、日々の消費生活に関しては「地産地消」をあらためて実践させてもらっています。地域で出来た野菜や果物を食べられるのは助かります。肉も魚も贅沢は言いません。なるべく地元のものを食べます。地域の中ををいつもより時間をかけて散歩し、きれいな空気と緑と、ウグイスやキジなどの野鳥との出会いに感謝する日々。田舎に住んでいてよかったとしみじみ感じる毎日です。このコロナとの長期戦が終わったあと、世の中はガラリと変わっているかもしれません。今回のコロナウイルス感染拡大で取らざるを得なかった今の生活パターンですが、将来もこの生活パターンを基本にして、無駄のない無理のないシンプルライフを続けたいと思います。

 

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今日のマルちゃん

モンバルキャンソン水彩紙 F4

ウインザー&ニュートン水彩絵の具